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北海道追加試験合格発表から、第2回公認心理師試験を予想する。

サイコロ次郎です。

このエントリーでは、北海道追加試験の合格発表と、第2回試験の難易度予想を行っています。

北海道追加試験合格発表!合格率はどうなった?

平成31年1月31日14時、第1回公認心理師国家試験北海道追加試験(以下、「追加試験」といいます)の合格が発表されました。

試験機関である日本心理師研修センターによれば、今回の追加試験の受験者数その他は下記のとおりです。

1.受験者数 1,083 人
2.合格者数 698 人
3.合格率 64.5%

追加試験と9月試験を比較して考察する

今回、私の知る限り初めて「地震による追加試験」となったわけですが、何よりもそれが「第1回試験」に重なったというのは前代未聞のことでした。

この追加試験と通常日程で実施された試験(以下、「9月試験」といいます)の合格率を比較・考察していきたいと思います。

合格率は15.1ポイントの大差がついた。

第1回公認心理師試験9月試験・追加試験合格率比較
追加試験…64.5%:9月試験…79.6%

追加試験と9月試験の合格率を比較してみると、15.1ポイントという大きな差が出ました。

試験問題自体は多少難化したかな、という程度。

数字だけみると、かなり合格率が低下した印象(=試験問題として難化した印象)ですが、実際に、追加試験及び9月試験を解いてみると、15.1ポイントもの差がでるような難易度の違いは感じられません。

私の学習がまだ足らず、難度の違いが分かっていないということを考慮に入れても、追加試験は9月試験よりも少し難しかった程度であり、概ね国家試験として適正な範囲の難易度差に収まっているように感じました。

公認心理師試験の合格基準

公認心理師試験の合格基準を読むと、9月試験、追加試験ともに、「総得点の 60%程度を基準とし、問題の難易度で補正」とあります。

なので、基本的には絶対評価(60%『程度』が合格ライン)試験と考えてよいわけですが、9月試験と追加試験の試験問題を比較してみると、先述のように問題自体は15.1ポイントも差がでるようには感じられません。

そこで、「試験問題以外」の部分で、合格率が低下した要因を考察していきたいと思います。

追加試験において、本来合格率が上昇するはずの要因

まずは、追加試験の合格率を押し上げるように働くはずの要因からみていきます。

上昇要因:非臨床心理士受験生の割合は追加試験のほうが少ない?

Gグループ受験生の割合自体は、9月試験で43.7%、追加試験49.9%と若干追加試験の方が高めです。

しかし、Gグループ受験生の合格率は、9月試験で73.4%、追加試験で59.5%と、追加試験のGグループ合格率は60%を切っています。

ただし、Gグループ内で臨床心理士、非臨床心理士といった分類・集計はされていません。

そのため、あくまで予想の範疇を出ませんが、北海道メインという非常に限定された地域性も考慮して考えると、非臨床心理士である受験生は、9月試験の受験生を母数とした場合に比べれば、少なかったと考えられます。

つまり、臨床心理士の受験が多かったと考えれば、追加試験は9月試験よりも合格率が上昇するはずでしたが、そうはならなかったわけですね。

上昇要因:9月試験の「過去問」を手に入れることが可能。

追加試験受験生は、その気になれば「過去問(9月試験)」を入手することができたため、その点では9月試験受験生よりも適切な対策が講じられた可能性が高く、この点に関しては有利に受験勉強ができたはずです。

そう考えると、9月試験よりも合格率が上がってもおかしくなかったわけですが、9月試験問題は追加試験実施日(12月16日)より前には、公式発表されておらず、ヤフオクやメルカリといったオークション、フリマアプリの活用が必要だったため、これを入手されずに臨まれた方が多かったのかもしれません。

追加試験において、合格率が低下する要因

次に、9月試験に比べて、追加試験の合格率が低下する要因をみていきます。

低下要因:大都市に比べて受験対策がしづらい環境。

基本的に、国家試験は「大都市と地方の学習環境格差が大きい」ため、大都市圏の合格率が高く出る傾向があります。

これは、受験対策情報が入手しやすい、仲間が作りやすい、講座などが受講しやすいといった環境が合格率に影響しているものと考えられます。

低下要因:被災により受験勉強が困難であったケース。

やはり、被災地ということもあり、受験勉強を安定して継続することが困難であった方もいらっしゃったかと思います。

低下要因:9月試験はダブル解答があった。

9月試験は、問20 と問58 の2問について、複数の選択肢を正解として採点するというアナウンスがありました。

あくまで推測になりますが、やはり2問ですから、最低でも1%、普通に考えると3%程度合格率が上昇したのではないでしょうか。

対する追加試験は、採点除外が1問ありましたが、これは「正解した受験者については採点対象に含め、不正会社の受験者については採点対象から除外する」とされており、複数解答容認とは少し違う取り扱いになっています。

実際にどういった影響があり、調整に含まれたのかどうかわかりませんが、9月試験が2問、追加試験が1問となっていることは事実であり、9月試験よりも合格率が下がる要因になってはいるかと思います。

結論:合格率の低下は複数回答の影響が大きかったため。

以上を検討すると、問題自体にそこまで大きな差はないこともあり、追加試験で合格率が低下した大きな要因は、単純に

9月試験の高合格率は複数解答が2問あった影響によるものが大きい

と考えるのが自然ではないでしょうか。

今後の公認心理師試験合格率推移を、精神保健福祉士の合格率推移から考える

第2回以降の公認心理師試験ですが、これは同じく厚生労働省系の国家資格である精神保健福祉士の第1回~第3回国家試験の合格率の推移に近くなるのではないかなと考えています。

第1回~第3回の精神保健福祉士試験合格率推移
第1回試験合格率:89.1%
第2回試験合格率:73.2%
第3回試験合格率:63.1%

上記のような感じで推移し、その後第4回試験以降は概ね60%前後(といっても60%を切ったのは2回だけ)で推移しています。

公認心理師も同じような合格率推移をたどるのではないでしょうか。

今後の公認心理師試験合格率の推移は、問題の難化の影響よりも、非臨床心理士受験生の影響の方が大きい

受験対策講座は、難化を煽るところも多いと思います(易化するといって外したら批判されますからね…)が、おそらく次回合格率が下がったとしても、それは、臨床心理士受験生の減少によるものであり、試験問題の難化によるものではないと思います。

9月試験では、日程が合わなかったり、現任者講習が受講できなかったという臨床心理士の方も一部ではいたと思います。

しかし、それでもほとんどの臨床心理士受験生が9月試験で「イチヌケ」たわけですから、第2回試験~第5回試験は「非臨床心理士」である受験生の知識が試される試験となります。

ただ、おそらく試験問題自体の難易度は、概ねこの追加試験程度と考えてよいのではないでしょうか。

改めて、被災という状況の中で合格された方、本当におめでとうございました!

そして、9月試験、追加試験で残念ながら合格ラインに届かなかった方を含め、第2回試験を受験される皆様、頑張りましょう!

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