
このエントリーでは、第2回公認心理師試験を受験される方が、何時間勉強すべきか、またどのように各分野を勉強していくかについて考察しています。
平成31年度第2回公認心理師試験の日程は?
このエントリーをアップする直前、第2回公認心理師試験が6月に実施されるのではないかという情報が一部に流れました。
その根拠としては、
1.現任者講習会が3月までしか開催されていない
2.昨年の第1回試験が現任者講習会の終了後3カ月で開催された
この2点のようです。
しかし、昨年12月に北海道で追試験が行われたことを考えると、さすがに半年で出題分野の分担や内容検討、試験委員会会議などを経て、午前77問、午後77問の計154問をもの問題を作成、精査するのは厳しいでしょう。
なので、私の予想は、ズバリ…
2019年9月8日(日)
です。
2019年2月13日の官報により、2019年8月4日が試験日となりました。
昨年よりも1か月早くなっていますので、本エントリーの数字は全て繰り上げします。
残り日数から考えると、合格レベルまでの目標勉強時間は、400時間。
そうすると、2019年2月15日時点で、試験までの残り日数は…
あと170日!
1日2時間勉強できればそれに越したことはありませんが、私も含め、現任者の皆様は仕事を持たれていることが多いかと思いますので、概ね350時間勉強できれば御の字といったところでしょう。
この400時間を、出題分野別にどのように割り振りしていくかが、学習計画の最初の作業ということになります。
勉強時間配分を考える前に、出題分野と配点をブループリントでチェック!
公認心理師試験では、出題分野と配点(出題割合)が記載されたブループリントという資料が公表されています。
下記の資料ですね。
こちらは平成30年度版ですので、31年度版が公開されるのかもしれませんが、おそらく5月以降になる可能性が高いと思われます。
なので、現任者の方は、このブループリントと各々の得意分野を考慮して、学習計画を立てていくのがベストではないでしょうか。
ブループリントは、下記リンクよりダウンロードできます。
平成30年度版公認心理師試験ブループリント(公認心理師試験設計表)
早速、出題分野と出題割合をチェックしていきましょう。
ブループリント(公認心理師試験設計表)に記載された出題分野と出題割合
当然のことながら、ブループリントは試験対策として作られたものではないので、学習効率を考えた「分野別」に入れ替えていきます。
別に、厳密に分けなければならないものではないので、私の場合で考えると、まあこんなものかなって感じですね。
1.公認心理師制度グループ:23%
1.公認心理師としての職責の自覚
2.問題解決能力と生涯学習
3.多職種連携・地域連携:約9%
15.心理に関する支援(相談、助言、指導その他の援助):約6%
23.公認心理師に関係する制度:約6%
24.その他(心の健康教育に関する事項等):約2%
このグループは、試験だけではなく、実務的にも公認心理師登録後に知っておかなければならない知識と言えます。
第1回試験問題をみても、特に難しくないので、絶対に落としたくないグループですね。
なんとこのグループだけで、全体の約23%を占めています。
2.得意分野グループ:28%
17.福祉に関する心理学約:9%
18.教育に関する心理学約:9%
19.司法・犯罪に関する心理学:約5%
20.産業・組織に関する心理学:約5%
このグループは、サイコロ次郎の得意分野ですので、このグループで点数がとれないことは沽券に関わります。
満点を取りに行きたいところですね。
そして、配点的にはこのグループが28%ですから、公認心理師制度グループと合計すると、この時点で約50%です。
つまり、私の場合は、公認心理師制度的な部分と、司法・行政・産業といった得意分野をしっかりと押さえることが何よりも大切ということになります。
3.知覚から発達その他心理学グループ:16%
7.知覚及び認知:約2%
8.学習及び言語:約2%
9.感情及び人格:約2%
11.社会及び集団に関する心理学:約2%
12.発達:約5%
13.障害者(児)の心理学:約3%
このグループでは、11.12.13の3つ、特に障害者(児)の心理学は落としたくないですね。
ここで半分の8%が取れれば、私の場合ほぼ合格ラインとなります。
4.人体の機能と疾病・疾患グループ:20%
10.脳・神経の働き:約2%
21.人体の構造と機能及び疾病:約4%
16.健康・医療に関する心理学:約9%
22.精神疾患とその治療:約5%
このグループは精神疾患を中心に勉強したいところ。
目標はやはり半分の10%です。
5.臨床心理学・研究・実験グループ:15%
4.心理学・臨床心理学の全体像:約3%
5.心理学における研究:約2%
6.心理学に関する実験:約2%
14.心理状態の観察及び結果の分析:約8%
以上、最後の臨床心理学グループですね。
ここも半分の7%と考えます。
公認心理師は、心理学の国家資格にもかかわらず、臨床心理からの出題が意外と少ない試験構成になっています。
ある意味では、この15%という数字に、厚生労働省の考え方が表れているのかもしれません。
目標正答率を75%に設定
机上の計算にすぎないとはいえ、せっかく勉強するのですから、単純に各問題を正誤で判定した場合、一応75%以上の正答率を狙っていきたいところです。
ただ、配点自体は事例問題が3点など、正答率と実際の得点にはズレがでてきますので、このあたりももう少し検討していく必要がありますね。
目標勉強時間の400時間をどのように配分する?
また、各出題分野ごとの目標正答率を400時間で案分していくと、
得意分野グループ :28%:98時間
知覚から発達その他心理学グループ : 8%:28時間
人体の機能と疾病・疾患グループ :10%:35時間
臨床心理学・研究・実験グループ : 7%:24.5時間
といった感じになります。
これで合計266時間ですので、残りの80時間が不得意論点の演習となる感じでしょうか。
もちろん、計画通りにいくはずもないですし、出題分野ごとの勉強方法もまだなにも考えていません。
ただ、私は「勉強方法を考えること」に時間を取るタイプなので、まずはこんな感じでざっくりと考えていきたいと思います。